テレビを長時間つけていると、電気代がどれくらいかかっているのか気になったことはないでしょうか。特に電気料金の値上がりが続くなか、家電ごとの消費電力を把握して無駄な出費を減らしたいと考える人は多いです。実は、テレビの電気代は消費電力さえわかれば簡単に計算でき、種類やサイズ、画素数、節電の工夫次第で金額に大きな差が出ます。今回は、テレビの電気代について、計算方法から種類・サイズ・画素数別の目安、節約のポイントまで解説します。
目次
テレビの電気代の計算方法
テレビの電気代は、消費電力さえわかれば誰でも簡単に算出できます。まずは基本の計算式を確認しておきましょう。
1時間あたりの電気代は、消費電力(W)÷1,000×使用時間(h) ×電力量料金単価(円/kWh)で求められます。
電力量料金単価は契約している電力会社やプランによって異なりますが、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価「31円/kWh」を用いて計算するのが一般的です。
例えば、消費電力100Wのテレビを1時間視聴した場合、100W÷1,000×1h×31円=3.1円となり、1時間あたりおよそ3円程度で収まる計算になります。
取扱説明書やメーカーの公式サイトに記載された「消費電力(W)」の数値を確認すれば、自宅のテレビの電気代をすぐに把握できるでしょう。
出典:全国家庭電気製品公正取引協議会「新電力料金目安単価」
【種類別】テレビの電気代
テレビの電気代は、種類によって大きく異なります。ここでは、代表的な液晶・有機EL・プラズマの3種類を例に、消費電力と1時間あたりの電気代を比較してみましょう。
| テレビの種類 | 代表モデル | 定格消費電力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|---|---|
| 液晶テレビ | シャープ AQUOS 4T-C55GL1 | 約146W | 約4.53円 |
| 有機ELテレビ | シャープ AQUOS 4T-55S9A | 約404W | 約12.52円 |
| プラズマテレビ | 日立 Wooo W55-P5500U | 約520W | 約16.12円 |
出典:
SHARP「仕様/寸法 |AQUOS 4K GL1ライン」
SHARP「仕様/寸法|AQUOS OLED S9Aライン」
HITACHI「生産終了品: 5500: プラズマテレビ55V型アンダースピーカーHW5500セット」
同じ大画面サイズでも、パネルの種類によって1時間あたりの電気代に3.5倍以上の開きがあることがわかります。以下で、それぞれの特徴と電気代の傾向を詳しく見ていきましょう。
液晶テレビの特徴
液晶テレビは、バックライトの光を液晶パネルに通して映像を映し出す仕組みを採用しています。3種類の中で最も消費電力が低く、電気代を抑えやすいことが最大のメリットです。
白色LEDや高精細パネルなど、近年は技術の進化によって画質と省電力性を両立したモデルも増えています。
1時間あたり約4.53円と非常に経済的なため、日常的に長時間テレビをつけている家庭や、まずはランニングコストを重視したい人に向いています。
有機ELテレビの特徴
有機ELテレビは、画素の一つひとつが自ら発光する「自発光方式」を採用しており、バックライトを必要としません。深みのあるコントラストと「本物の黒」を表現できるため、映画やゲームの映像美は液晶テレビを大きく上回ります。
一方で、画素を光らせるために多くの電力を要するため消費電力は液晶より高く(約404W)、1時間あたりの電気代も約12.52円とやや高めになります。
そのため長時間視聴する家庭では、月々の電気代に一定の差が出てくる点は押さえておきましょう。高画質を重視しつつ電気代も抑えたいなら、部屋の明るさに応じて画面輝度を自動調整する機能を活用するのがおすすめです。
プラズマテレビの特徴
プラズマテレビは、画素内のガス放電によって発光する仕組みで、2000年代には高画質テレビの代表格として親しまれていました。滑らかな映像表現や豊かな色彩が得意な一方、発熱量と消費電力が非常に高く(55型で約520W)、1時間あたりの電気代は約16.12円とかなり割高になります。
すでに2014年までに全メーカーが生産を終了しており、現在新品で購入することはできません。もし今もプラズマテレビを使い続けている場合は、省エネモデルへの買い替えによって大幅な電気代削減が期待できます。
【サイズ別】テレビの電気代
テレビの電気代は、画面サイズによっても変わってきます。ここでは、シャープの4K液晶テレビ「GL1ライン」を例に、サイズ別の消費電力と電気代の目安を見てみましょう。
| 画面サイズ | 代表モデル | 定格消費電力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|---|---|
| 43V型 | 4T-C43GL1 | 約140W | 約4.34円 |
| 50V型 | 4T-C50GL1 | 約126W | 約3.91円 |
| 55V型 | 4T-C55GL1 | 約146W | 約4.53円 |
| 65V型 | 4T-C65GL1 | 約193W | 約5.98円 |
| 75V型 | 4T-C75GL1 | 約283W | 約8.77円 |
出典:SHARP「仕様/寸法 |AQUOS 4K GL1ライン」
基本的には画面サイズが大きくなるほどバックライトの面積が広がり消費電力も高くなる傾向にあり、43V型と75V型では1時間あたりの電気代に2倍以上の差が生じます。
ただし、50V型の消費電力(約126W)は43V型(約140W)よりも低く設計されているように、設計や省エネ技術の進化によってサイズが大きくても消費電力を抑えられるケースもあります。
テレビを購入する際は、画面サイズだけで判断せず、仕様表に記載された「年間消費電力量」や「定格消費電力」を必ず確認しておきましょう。
【解像度別】テレビの電気代
解像度の違いによっても、テレビの電気代は変わってきます。同じ65V型の液晶テレビを例に、「4K」と超高精細な「8K」の消費電力を比較してみましょう。
| 解像度 | 代表モデル | 定格消費電力 | 1時間あたりの電気代(目安) |
|---|---|---|---|
| 4K液晶 | 4T-C65GL1 | 約193W | 約5.98円 |
| 8K液晶 | 8T-C65DX1 | 約391W | 約12.12円 |
出典:
SHARP「仕様/寸法 |AQUOS 4K GL1ライン」
SHARP「AQUOS XLED DX1ライン」
4Kはフルハイビジョンの4倍、8Kはさらにその4倍にあたる約3,300万画素もの高精細な映像を映し出せる一方、8Kテレビはパネルの光の透過率が下がる分バックライトをより強く発光させる必要があり、消費電力は4Kのおよそ2倍に跳ね上がります。
膨大な映像データを処理するための回路にも電力を要するため、消費電力の差はさらに広がりやすくなります。画質へのこだわりと日々のランニングコストのバランスを踏まえた上で、自分に合った解像度を選ぶことが大切です。
テレビの電気代を節約するためのポイント
テレビの電気代を無理なく抑えるためには、日々のちょっとした工夫が効果的です。今日から実践できる6つの節約ポイントを紹介します。
見ないときはこまめに消す
「起動時に多くの電力を消費するから、こまめに消すとかえって電気代がかかる」と思われがちですが、テレビにおいてこれは誤りです。
起動時の電力ピークはごく一瞬にすぎず、数十分でも「つけっぱなし」にしているほうがはるかに多くの電力を消費します。スマートフォンを見ているときや家事をしている間など、見ていない時間はこまめにリモコンで電源を切るようにしましょう。
家族で意識を共有しておくと、無理なく習慣として定着しやすくなります。たった数分の消し忘れでも積み重なれば決して小さくない金額になるため、日頃から意識しておきましょう。
節電モードを活用する
画面の明るさ設定が高すぎると、それだけ電力を浪費してしまいます。資源エネルギー庁の試算によると、テレビ画面の輝度を1割下げるだけで、年間約581円の節約になるということです。
テレビに搭載されている「明るさセンサー」や「節電モード」をオンにしておけば、部屋の明るさに合わせて自動で最適な明るさに調整してくれます。
手動で毎回調整する手間もかからないため、一度設定してしまえば意識せずに節電を続けられます。購入時の初期設定のままになっている場合は、この機会に一度メニュー画面を確認してみましょう。
出典:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」
画面のホコリは小まめに拭き取る
液晶画面にホコリや汚れが付着していると画面全体が暗く見えてしまい、無意識のうちに明るさ設定を上げてしまいがちです。明るさ設定が上がれば、その分だけ消費電力も増えてしまいます。
週に一度程度、柔らかいクリーニングクロスで拭き掃除をしてクリアな画面を保つようにしましょう。力を入れすぎるとパネルを傷つけるおそれがあるため、乾いた布でやさしく拭き取るのがポイントです。
省エネ設定を活用する
「テレビをつけたまま、うっかり寝落ちしてしまった」という無駄な消費を防ぐため、寝室のテレビにはオフタイマーをかける習慣をつけておきましょう。
就寝前にタイマーを設定しておけば、消し忘れの心配をせずに安心して眠りにつけます。一定時間操作がない場合に自動で主電源が切れる「無操作自動電源オフ」機能をあらかじめ有効にしておくのも効果的です。
機種によって設定メニューの名称は異なるため、取扱説明書やメーカーサイトで確認しておくと安心です。
長期不在時はコンセントから抜く
リモコンで電源を切っただけの「スタンバイ状態」でも、テレビは時計機能などを維持するためにわずかな電力を消費し続けています。
旅行や出張などで長期間家を空ける際は、コンセントから電源プラグを抜いておくようにしましょう。
テーブルタップにスイッチが付いているタイプを使えば、抜き差しの手間も減らせます。わずかな電力でも積み重なれば無視できない金額になるため、長期不在の際はぜひ実践しましょう。
古いモデルは最新の省エネテレビに買い替える
テレビの省エネ性能は、ここ10年で目覚ましく進化しています。
例えば2010年製の55V型液晶テレビは年間約365kWh(約11,315円)を消費していたのに対し、2024年製の最新55V型液晶テレビは年間約119kWh(約3,689円)にとどまります。
最新モデルに買い替えることで、電気代を約3分の1にまで抑えられる計算になります。買い替えには初期費用がかかるものの、長い目で見れば数年でその差額を回収できるケースも少なくありません。
古いテレビを我慢して使い続けるより、最新の省エネモデルに切り替えたほうが、結果的にお得になることも多いです。
まとめ
テレビの電気代は、消費電力(W)÷1,000×使用時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)という計算式で誰でも簡単に把握でき、パネルの種類やサイズ、画素数によって金額に大きな差が生まれることがわかりました。
まずはお使いのテレビの消費電力を確認した上で、こまめな電源オフや節電モードの活用、古いモデルの買い替えといった工夫を取り入れ、無理のない範囲で電気代を見直していきましょう。
また、テレビの電気代だけでなく家庭全体の電気代をまとめて節約したい場合は、電力会社の見直しも有効な手段です。
まねきでんきなら初期費用0円、工事や立ち会いも不要で、申し込みはWebから3分ほどで完了します。契約中の電力会社の明細があれば、2分程度で必要事項の記入も済ませられる手軽さも魅力です。

