「電気とガスをまとめると料金がお得になる」と聞いて、セット契約への切り替えを検討している方は多いのではないでしょうか。しかし、セット契約には見落としがちな注意点も存在し、契約前にそのデメリットを把握しておかないと、思わぬ後悔につながる可能性があります。
実際には、料金体系や解約条件、支払いが滞った際のリスクなど、事前に知っておくべきポイントがいくつもあります。今回は、電気・ガスセット契約のデメリットとメリットを整理した上で、失敗しない選び方について解説します。
目次
電気とガスをセットにするデメリット

電気とガスをセットで契約することには、料金面や契約の自由度において見落とされがちなデメリットがあります。ここでは、契約前に知っておきたい3つの注意点について解説します。
お得にならないケースもある
電気とガスをセットで契約しても、セット割引が適用されるだけで、光熱費全体が自動的に安くなるとは限りません。
割引率は各社で異なり、契約している電力会社やガス会社の組み合わせによっては、期待したほどの節約効果が得られないケースもあります。
特に、電気とガスのどちらか一方の使用量が極端に少ない一人暮らしの世帯や、日中は外出して夜間に電気を多く使うライフスタイルの場合、基本料金の安いプランや夜間割引プランを選んだほうが結果的に安く済むケースもあります。
そのため、セット契約を検討する際は、割引率だけでなく自分の生活スタイルに合った料金体系かどうかを事前に確認することが大切です。
片方だけの解約や変更がしづらくなる
一度電気とガスをセット契約で一本化すると、将来的に電気だけを別の新電力会社に切り替えたいと思っても、一部だけの解約や変更が制限されてしまうことがあります。
セット契約はそもそも1つの契約として扱われているため、片方のサービスのみを解約するという概念自体が想定されていない場合も少なくありません。
会社によっては、セットを解除するために電気とガスの両方をいったん解約しなければならないケースもあり、こうした仕組みが乗り換えの自由度を狭める要因となっています。
そのため、契約前には解約条件や変更手続きのルールについても、あらかじめ確認しておく必要があります。
引き落とし不能で両方のライフラインが止まるリスクがある
セット契約では電気とガスの料金が合算されて請求されるため、口座の残高不足などで支払いが滞ると、電気とガスの両方が同時に止まってしまうおそれがあります。
光熱費が1本の請求にまとまることは家計管理の面では便利ですが、支払いトラブルが起きた際の影響範囲が広がってしまう点は見落とされがちです。
個別契約であれば、電気は使えるがガスは止まるといった段階的な猶予が生まれますが、セット契約の場合はライフラインが一気に途絶えてしまうリスクを抱えていることを意識しておきたいところです。
電気・ガスをまとめるメリット

もちろん、電気とガスをまとめることには多くのメリットもあります。ここでは、代表的な3つのメリットを紹介します。
基本料金の割引やポイント特典がある
電気とガスをセット契約にするだけで、月々の基本料金から一定額が割り引かれたり、使用量に応じた割引が自動的に適用されたりします。
こうした割引は特別な手続きを必要とせず、契約を切り替えるだけで自動的に反映される点も利用しやすいポイントです。
さらに、毎月の支払いに応じて楽天ポイントやVポイント、dポイントといった各社独自のポイントが貯まるプランも多く、日常の買い物にそのまま還元できるため、コストパフォーマンスの高さも魅力の一つです。
毎月の家計管理がシンプルになる
電気とガスを別々に契約している場合、毎月2枚届いていた検針票や請求書が1つにまとまり、引き落とし日や支払いのタイミングも一本化されます。
これにより、月々の支払い管理にかかる手間が減り、複数の請求日を把握しておく必要もなくなります。
今月合計でいくら使ったのかをスマートフォンのマイページなどから一目で把握できるようになるため、家計簿をつける手間や払い忘れのリスクを大きく減らせます。
手続きや相談窓口も1つに集約
引越しに伴う使用開始・停止の手続きや、クレジットカード・住所変更の手続きも、1社に連絡するだけで完了します。
電気とガスを別々に契約している場合と比べて、手続きにかかる時間や手間を大幅に削減できる点も見逃せません。
停電やガス機器の不調が起きた際の問い合わせ窓口も統一されるため、緊急時にどこへ連絡すれば良いか迷う精神的な負担を解消できる点もメリットです。
以上のように、セット契約には家計管理や手続きの面で多くのメリットがあります。一方で、電気とガスをあえて別々に契約することにも、それぞれメリット・デメリットが存在します。
電気・ガスの契約を別々にするメリット・デメリット

電気・ガスの契約を別々にする場合のメリット・デメリットについても、あわせて把握しておきましょう。
個別契約のメリット
電気とガスを個別に契約すれば、セット契約の枠組みに縛られることなく、それぞれの分野で市場最安値、あるいは自分の生活に最も合ったプランを自由に選べます。
電力会社とガス会社を自由に組み合わせられるため、地域や生活スタイルに応じた最適な選択がしやすくなります。
魅力的な新電力プランが登場した際に、電気だけをすぐに乗り換えるといった柔軟な対応も、ガス契約に影響を与えることなくスムーズに行える点が大きな強みです。
個別契約のデメリット
一方で、個別契約の場合はセット割引やポイントの合算還元といった恩恵を受けられません。
契約先が2社に分かれることで、それぞれのキャンペーンや料金プランを個別に把握しておく必要も出てきます。
毎月2社からそれぞれ請求が届くため、支払日や利用明細の管理、引越し時の2回の手続きなど、忙しい方にとっては手間と労力が倍増してしまう点がデメリットと言えます。
セットと個別、それぞれのメリット・デメリットを踏まえた上で、実際にセット契約を選ぶ場合には、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
電気・ガスをセットで契約する際のポイント
電気・ガスをセットで契約する際に、失敗しないためのポイントを4つ紹介します。
自宅のエリアと設備を確認する
電気は全国どこでも契約できる一方、都市ガスは供給エリアが限られていることが多いため、まずは自宅が両方の供給エリア内にあるかを確認する必要があります。
供給エリア外の場合は、そもそもセットプランへの申し込み自体ができないため、契約前の確認は欠かせません。
多くの電気・ガスセットプランは都市ガスを対象としており、プロパンガス(LPガス)を利用している住宅やガスを使わないオール電化住宅では、セット契約自体ができない場合が多い点にも注意しましょう。
年間シミュレーションで本当にお得か試算する
直近1か月分の料金だけで判断するのではなく、冷暖房を多用して光熱費が高くなりやすい夏や冬を含めた、過去複数か月分の検針票を用意して年間トータルで比較することが重要です。
季節によって使用量が大きく変動する家庭ほど、一時的な安さだけで判断すると年間を通した実際の節約効果を見誤ってしまう可能性があります。
各社の公式サイトには無料のシミュレーション機能が用意されていることが多く、現在の個別契約と比較して年間でどれだけの節約になるかを視覚的に確認できます。
違約金の有無をチェックする
現在契約している電気・ガス会社を解約する際や、新しく契約するセットプランを将来的に解約する際に、違約金や解約事務手数料が発生しないかを確認しておきましょう。
契約内容によっては最低利用期間が設けられているケースもあり、事前に把握していないと想定外の出費につながることがあります。
せっかくセット割引で料金が安くなっても、途中解約で数千円の違約金が発生してしまえば、その効果が相殺されてしまうため、契約期間の縛りの有無は必ず確認しましょう。
特典の使いやすさを比較
料金の割引額だけでなく、ポイント還元やガソリン代の割引、ガス機器の無料修理サポートといった、日常生活に直結する付帯特典も比較の基準に加えることが大切です。
特典は会社ごとに大きく異なるため、割引率だけを見て契約すると、実際にはあまり活用できない特典を選んでしまうこともあります。
普段利用しているキャッシュレス決済や経済圏との相性を確認し、貯まったポイントを無理なく使い切れるかどうかまで比較しておくと安心です。
このように、供給エリアの確認から違約金の有無、特典の使いやすさまで、複数の視点で比較検討することが、電気・ガスセット契約で失敗しないための鍵となります。
まとめ
電気とガスをセットで契約すると、基本料金の割引や家計管理のシンプル化といったメリットが得られる一方、必ずしも料金が安くなるとは限らない点や、片方だけの解約がしづらい点、支払いが滞った際に両方のライフラインが同時に止まってしまうリスクがある点には注意が必要です。
セット契約を検討する際は、自宅のエリアや設備が対応しているかを確認した上で、年間を通じたシミュレーションを行い、違約金の有無や特典の使いやすさまで比較しながら、自分の生活スタイルに合った選び方をしていきましょう。
セット契約の縛りが気になる方や、電気代そのものをシンプルに、できる限り安く抑えたいと考えている方には、新電力の「まねきでんき」をご検討ください。
まねきでんきは市場連動型プランに対応しており、市場の変動具合や電力会社の手数料にもよりますが、年間を通してみると一般的な料金プランよりも安くなりやすいという特徴があります。
乗り換え時の初期費用や事務手数料は一切かからず、スマートメーターへの交換工事も無料かつ立ち会い不要で進められます。スマートフォンから検針票の写真や契約情報を入力するだけで、わずか3分程度で申し込みが完了します。

